学んで楽しい大人のマナー>ボディランゲージとは、なんなのか
自分自身の感情や意思を、ふだんより的確に伝えようと思って
人はさまざまなボディランゲージを使いますね。
もっとも、このボディランゲージにも
普通の言葉と同じように、正しい使い方と
正しくない使い形の2種類があります。
文章を書くときは、自分なりに色々と気を配って重に字句を選びますね。
見直しをして文章を練る作業までして
少なくとも自分でできるかぎりの完璧をつくそうとします。
しかし、話すときには、そうはいきません…
一度口から出てしまった言葉は、もう訂正できないのです。
したがって、軽々しく発現してはいけないような場では
一つひとつの言葉を吟味する必要が出てきます。
ところが、身振り手振りについては、自分ではまったくコントロールができません。
知らず知らず無意識のうちにしていることが多いんです。
だからこそ、相手側としてはボディランゲージをよく観察していれば
話し手の真意は口でいっていることと異なる点を
見分けることも可能なのです。
たとえば、話している相手を指で示す癖の人がいるとします。
本人としては、無意識のうちにやっているのでしょうが
指された人としては、何か嫌な気分になってしまいます。
また国によって身振り手振りの意味するものが
異なることがあるので、要注意です!
親指と人差し指で○を作って「OK」の意味を表すことがありますが
国によっては、まったく異なることを意味する場合もあります。
身振り手振りというと、欧米人はおおげさにすると思われていますが
必ずしもそうとは、言い切れません。
大げさすぎるのは仲間同士で心おきなく話しているときで
神妙にする必要のある場面では、控えめです。
身振り手振りも自然に出てくるもので
品の良い人は品の良い身振り手振りにもなってきます。
いずれにしても、言葉使いにも品の良いものと悪いものがあるように
身振り手振りについても、同様のことが言えます。
人前で恥をかかないためには、常に気をつけて悪い癖をなくし
洗練された振る舞いをする心がけが必要です。
自分の感情のおもむくままに表現するのではなく
ある程度は、まさに身を律していくのです。
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